革新を進める上で必要なこと
企業では経営革新や技術革新、その他、生産革新など「革新」と名づけられた取り組みが日々行われています。
この「革新」とはどういう意味なのでしょうか?また組織の中で「革新」を推し進めるとは、どういうことなのか?について今回のコラムでは考えていきたいと思います。
<革新とは>
革新とはどういう意味なのでしょう?辞書には次のように記載されています。
革新とは・・・旧来の制度・組織・方法・習慣などを改めて新しくすること。
革新とはこれまでの当たり前や常識などを見直し、今までに無い新しいものにすること。つまり、今までの常識では周囲の人々が思いつきにくく、中には一度説明したぐらいでは理解・納得が得にくいものです。周囲の多くの人が容易に理解・納得するできる程度の内容であれば、既にその内容は“本来の革新”に値しないのです。
<革新を推し進めるとは>
革新ができる人とは、周りの多くの人が「え~」と思う段階で行動できる人なのです。よって、革新を起こす人は孤独を感じるものです。孤独は時として、自信の喪失、自己不信、そして自己嫌悪を招き、革新を推進する人の大きなストレスにもなり得ます。
しかし、たとえ組織の中で孤立したとしても、「自分自身が間違っている」と思う必要は全くありません。革新とは周囲の人が簡単に理解・納得できないものです。よって、それはまさに自分自身が革新を成し遂げようとしていると判断し、自分自身を評価しましょう。
何か新しいことをしようとすると必ず反対する人はいます。反対する人の心理としては、まだ何も見えないものに対する不安やリスクを回避したいという思いが生じます。そして、多くの人は反対する確固たる理由やその根拠があって反対するのではありません。
反対する理由には、その革新的な案が述べられたときの言い方やその場の雰囲気、そして、述べた人自身に対して反発するものもあります。よって、革新を推し進める人は話し方や普段の接し方などに気を配る必要性があります。
更に一番大切なことですが、自分自身が信じていない事に、周りが自分自身や革新そのものを信じて、ついて来るはずがありません。まず自分自身が革新そのものや、自分自身を信じ、信念を持つことが必要です。そのためには、自分が革新を推し進める動機を見つめることが革新を推進する上での解決策のひとつとなるでしょう。
< 2017年10月 代表取締役 内山 三朗 記 >