指標構築のポイントとは
今回のコラムでは、前回に続き下記の指標構築のポイントについて解説を行います。前回に続き“3.指標は企業の経営や職場の状況にあわせフレキシブルに変化させること”について解説を行います。
指標構築のポイントとは
1.指標の目的を明確にすること
2.指標を構築する段階と運用する段階を区分し、それぞれの目的とその手段を明確にすること
3.指標は企業の経営や職場の状況にあわせフレキシブルに変化させること
3.指標は企業の経営や職場の状況にあわせフレキシブルに変化させること
過去からの変化を比較するために継続すべき指標もありますが、経営や職場の状況にあわせて変化させる指標もあります。現場の悪さ加減や良化した変化を捉えるための指標は、より詳細に現場の状況を深堀し、細分化されたものとなります。そのように細分化された指標では、評価項目も増加し、指標運用のためのデータ取りやそのデータ収集、分析等、現場にかなりの負荷をかけることになります。
指標構築・運用の目的は、これまでも述べてきた通り職場にある問題を発見し、その問題を解決するためです。 問題が解決できれば、次の問題に目を向けて指標を流動的に再構築する必要があります。極端なことを言えば、いくら改善しても効果が見受けられない問題であれば、その問題解決の優先順位を下げ、別の問題に目を向け、その状況を把握するための指標の運用に乗り換えるべきです。なんとなく過去からの成り行きでデータ取りやデータ収集等を続けるといったムダなことに手間隙をかけないようにすべきです。
指標の導入時期には、指標構築・運用に負荷をかけることは、かなり抵抗されるものです。しかし、一旦、運用が始まってしまうと、運用そのものがムダであることが見失われがちです。 問題解決等の改善行動に活用できていない指標があるのであれば、その指標の運用をやめてしまうことが、最優先すべき問題解決となるでしょう。そうすることが職場の生産性向上のトリガーとして活かすこともできます。
今一度、指標構築のポイントを理解し、自社や自職場の指標を見直されてはいかがでしょうか?
< 2018年1月 代表取締役 内山 三朗 記 >