次世代リーダーの育成
急速にグローバル化や多様化する企業環境の中で、将来の企業経営を担う次世代リーダーの育成はあらゆる企業において優先課題として位置づけられています。弊社においても、将来に向けたリーダー候補の選抜から、その育成をテーマとしたコンサルティングの依頼を多く受けています。
リーダーに求められる能力とはどのようなものがあり、そのためにどのような手順で次世代リーダーを育成していけば良いのか、数回のコラムにて解説を行います。
リーダーとして求められる能力とは
①ビジョンを描く能力
②そのビジョンの実現に向けた課題解決等、PDCAを回す能力
③更にそのために人・組織を動かし、最大限生かす能力
上記の能力が発揮されることにより、それを起点に企業や組織に“成長戦略提案力”とそれを実行、検証し結果を引き出す“戦略実行力”が芽生え、企業の成長や発展が実現できます。
次世代リーダー育成の進め方
次世代リーダーの育成について、どのような取り組みがされていますか。職場での育成は、育成する側も育成される側も日々の目先の業務に没頭し、それらの業務を日々こなすことで、リーダーとしての能力や経験が自然と身につくと考えられていませんか。
また机上での理論や手法の習得、ケーススタディーによる学習だけに終始し、果たして、現在学習していることが将来の実践の場で生きるのかと疑問に感じることはありませんか。というのも今現在、リーダーと位置付けられる幹部が日々の業務に忙殺されたり、部下の仕事のカバーを行っているために、本来のリーダーとしての能力が発揮されないことはありませんか。またリーダーがビジョンを描いてもそれに応える部下が不在で、せっかくのビジョンも絵に描いた餅になってしまっていることはありませんか。
弊社の実績からも、次世代リーダーの個々人に目を向けて育成方法を検討することは大変重要なことですが、次世代リーダーだけの育成では、リーダーとしての能力や役割を十分に発揮することはできません。次世代リーダーを“起点”として、次世代リーダー本人の育成から本人を取り巻く環境等、付随するものも含めて、メスを入れていくことが必要なのです。また同時並行にメスを入れることにより相乗効果を得ることができます。
“次世代リーダーの育成”は“目的”ではなく、あくまでも“手段”です。次世代リーダーが将来、その役割を果たし、結果を残すために何が必要なのか、そしてそのためにはどのような取り組みが必要なのかを考えていくことが重要です。
次回のコラムでは更に次世代リーダーの育成方法について深堀を行います。