働き手の意欲を高める働き方改革
工場間接部門機能強化のための業務効率化
システム導入やアウトソーシングだけでは得られない収益改善実現のノウハウ
【 研修の趣旨 】
自部門の機能を高め他部門を支援することや、部門機能に見合った人件費のミニマム化により、工場全体の収益改善に貢献することは工場間接部門の共通課題であり、そのために業務に潜むムダ・ロスを排除し、得られた余力を部門機能強化のために活かすといった活人化が改善の方向性として挙げられます。
しかし、「もの」を取り扱う直接部門に比べ、間接部門では周囲からは見えにくい「情報」を取り扱うため、周囲の関与が難しくなります。そのため改善の取組みが個人任せとなりがちで、個人の意欲や能力、経験に大きく依存することで、改善の進展を遅らせ、継続できなくなることが頻繁に発生します。この点からも間接部門での改善ポイントは、『改善に対する動機付け』『改善のすべてのプロセスを個人に丸投げしない』、『簡単にすぐに実践できること』を改善活動の起点として、改善サイクルを回すことです。
本研修では、『動機付けのしかけ作り』として、活動指標の設定方法やその他、動機付けの方法について、また『個人任せにならない改善のアプローチ』として発想法や科学的分析手法など、具体的ですぐに実行できるしかけ作りや改善手法を事例や演習を用いて、間接部門の改善初心者の方にもわかりやすく解説します。
【標準プログラム】 9:30~16:30
1.工場間接部門の業務効率化の目的
1)業務効率化の目的
2)工場間接部門がおかれている状況
3)間接業務効率化の改善活動を阻害するもの
4)効率化に向けた改善アプローチの方法
2.業務効率化のための個別改善手法
1)間接部門の2Sの進め方 -整理・整頓-
◆事例:スタッフ全員が楽しみながら取組める2S活動のしかけ作り
2)問題を正しく発見するために必要な見方・考え方 -発想法-
◆事例:誰もが理解・納得できる問題の見つけ方
3)日常の中でできるムダ・ロスの見つけ方 -発想法-
◆事例:日々の改善サイクルの回し方
4)見えにくい実態を可視化するための業務測定・分析手法① -科学的分析手法-
◆事例:可視化で気づきを与え解決された問題
5)見えにくい実態を可視化するための業務測定・分析手法② -科学的分析手法-
◆事例:時間に対する意識を高め効率化の実現
6)間接業務の機能分析の進め方 -機能分析-
◆事例:機能分析による業務のスリム化
3.業務効率化の推進方法 -実践事例-
1)活動の動機付け
◆事例:スタッフを巻き込むための動機付けのしかけ
2)改善活動の土壌作り
◆事例:改善行動の日常業務への落とし込み
3)実態把握
◆事例:失敗しない業務棚卸の進め方
4)問題点抽出とその対策実施
◆事例:問題の深堀から対策実施の進め方
5)活動プロセスの評価方法
◆事例:継続的な活動を推進するためのしかけ作り
6)活動指標KPIの設定方法
◆事例:業務効率化活動指標のいろいろ
7)部門機能向上に向けた活人化
◆事例:工場収益改善に向けた人の活かし方
【 対 象 】
・工場間接部門スタッフ(品質管理、生産管理、倉庫・物流、設計・技術部門の方)
・職場の改善や人材の育成を率先して実施する立場の方
研修内容の詳細<パンフレット>