問題とは?その意味や定義は意外と知られていない
仕事や日常生活の中で、自分は問題として感じていることが、周りの人には問題として気づいてもらえない。またその逆で周囲の人には問題とされていることが、自分にとっては当たり前のこととなっており、指摘されて初めて気づいたり、指摘されてもなお理解できなかったりといった“問題認識のギャップ”を感じることはありませんか。
更に、いくら問題に気づいていたとしても、その内容が漠然としていたり、その問題発生の原因を他人や他部門といった、他責にしてしまっていることをよく見かけませんか。
企業内や職場内の問題が解決できない理由に、この問題認識(問題発見)のあり方が大きく影響しています。自分が問題提起したことがなかなか解決されないまま放置されている。また部下が提起した問題を解決してあげたくても、解決できない。そのようなことが身の周りで多々発生しているのであれば、是非、この問題認識(問題発見)のあり方を見つめなおすことにより、問題解決が促されるでしょう。
周囲の人と同じように問題に気づくことができたり、問題を問題として正しく気づき、それを周囲の人と共有できたらどんなに楽でしょうか?お互いの意思疎通がしやすくなり、仕事の生産性は上がり、業績は改善されるでしょう。日常生活においても同様です。最大の効果としては、“なぜ理解してもらえないのか”や“どうしてそんな風に周囲の人は考えるのか”などのストレスから解放されることでしょう。
企業活動では、日々問題は発生しています。問題が無いという企業は世の中に存在しないでしょう。それらの問題をあらゆる部門や階層で日々発見し、解決に結びつけている企業が成長・発展し、競合に対しても差別化ができ、市場で優位な位置を築けているのです。
当り前のことですが、問題解決は問題そのものを発見しないと始まりません。しかしこの起点となる問題発見が難しいのです。問題を認識できるかどうか、問題を問題として気づけるかどうかに、企業の成長・発展が決まると言っても過言ではありません。そういったことからも社員の問題発見力(気づき力)について注視し、その能力を高めることに悩み、その解決に力を入れている企業は多くあります。
それでは、なぜ人により認識が異なり、“認識のギャップ”が発生するのでしょうか?また個々人の問題発見力を高め、個々のギャップを無くしたり、極力減らすためにはどうすれば良いのでしょうか? そして、なぜ“問題が漠然としている”、“問題の発生要因を他責にしてしまう”、“そもそも問題に気づけない”ことが発生するのでしょうか?
今回と次回のコラムにて問題発見力を高める最も簡単で、即効性があり、すぐにでもできる解決策の一つを紹介します。
ここで質問です。“問題”とはなんですか?
“問題の意味”をご存知でしょうか?良く用いられる“問題”、今回もこれまでたくさんこの“問題”という言葉を記載してきましたが、その意味をご自身が理解し、またその意味を周りの人にしっかりと伝えていますか?これがもっとも簡単で、即効性のある解決策となります。
次回は上記の解、“問題の意味”について詳細に解説を行います。
< 2017年3月 代表取締役 内山 三朗 記 >
上記コラムに関連する研修<研修パンフレット>
研修名:問題発見力(気づきの感度)向上研修<改善活動成功のカギ>
研修名:問題発見力(気づき力)の高め方研修<管理者の関わりが大きく影響>