標準化のポイント④
今回は、“標準化のポイント”の最後の内容として、『5.定期的にルール(基準)は見直し、1.に戻る』について解説を行います。
<標準化のポイント>
1.ルール(基準)を決める
2.ルール(基準)を決める際は、現場の衆知を盛り込む
3.決めたルール(基準)を理解・納得させる
4.頭で理解したルール(基準)を守れるようにする
5.定期的にルール(基準)は見直し、1.に戻る
5.定期的にルール(基準)は見直し、1.に戻る
一度決めたルールでも実際に業務や作業を行うとやりにくいものもあります。また時間の移り変わりにより世の中の技術も進歩します。以前にできなかったことが技術の進歩により、解決できることもあります。また業務の担当者が変われば、新たな発想も生まれる可能性があります。少なくとも年に一度は現状のルールが、実態との間に乖離がないか、より良い方法が無いかチェックすべきです。
更に、ここで大切なことは現場の判断で勝手にルールを変えないこと。ルールを変えて良くしていこうという発想は非常に良いことですが、それを自分勝手に変えてしまった時点で標準化は崩れ始めます。多くの企業で標準化が維持できない理由でもあります。期日を決めて定期的に見直しをかけることが重要です。
以上、数回のコラムに分けて標準化のポイントの解説を行いました。いかがでしたか?日常の中でこの標準化のポイントを意識し、こつこつと実践できていれば、新しい社員を受け入れても、その育成を現場任せにせず、育成の効果を最大限に発揮することができるでしょう。そのことにより、新人の早期立ち上げや受け入れ側の負荷軽減、そして離職率の低下を実現することが可能です。また新人を受け入れることが更なる標準化のレベル向上等、受入れる組織の活性化にもつなげることができるでしょう。そして、それらの結果、生産性の高い職場を実現することが可能となります。働き方改革の一つの手段として、標準化を実施されてはいかがでしょうか。
上記コラムに関連する研修<研修パンフレット>
研修名:標準化活動の活性化研修<現場で“実際に活かされる”標準類の整備>